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【現場のリアル】ドローン防除の必需品リスト|初めての夏を乗り切る装備

「ハビオくん明日何時集合やったっけ?」
「明日は四時集合ですよ社長」
「遅れんよーにやなーーほなお先」

あ し た の じ ゅ ん び は や ら な い の ?

どうも!基本的に防除の準備は全部一人でやってるハビオです。
ドローンのライセンスはあるけど請負でまだ現場に出た事ない方。オプティムで依頼取れたけど持ち物どうしよう…という方。

持ち物で悩む事、結構あると思います。

「現場で足りないなら買いに行けば良いじゃん!」って思うかもしれませんが、朝が早すぎてホームセンターが開いてないんですよね。4時集合の現場に、朝9時開店の店は間に合いません。忘れ物=その日はそのまま乗り切るしかない、というのが防除の現実です。

なので、この記事には僕が実際に軽トラに積んでいるものを全部書き出しました。機体まわり・薬剤・服装・熱中症対策・洗浄道具まで、カテゴリ別に分けてあります。上から順に揃えれば、初日は無事に終わります。

最後に印刷して使えるチェックリストも置いておくので、前の晩の準備に使ってください。

※本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト等)を含みます。紹介しているのは、実際に僕の現場で使っている(または同クラスの)道具です。

目次

まず結論|これだけ揃えれば初日は乗り切れる

細かい話は後でやるとして、先に「最低限これだけは」の8点です。

持ち物 ひとこと
① 予備バッテリー(6本目安) これが無いと午前で終了
② 充電器2台 1台では回転が追いつかない
③ 発電機(2.8kVA級インバーター) ここでケチると詰む(後述)
④ 空調服 今や必須。風があるだけで全然違う
⑤ スポーツドリンク・水(多めに) 命に関わるので削らない
⑥ ジョウゴ・計量カップ 忘れると薬が作れない(実話)
⑦ ホース 洗浄で絶対に要る
⑧ 修理キット 現場にあるかどうかで1日が変わる

ここから、カテゴリごとに「なぜ要るのか・どれを選ぶのか」を現場目線で説明していきます。

① 機体まわり

予備バッテリーは何本必要か

僕らは機体1台あたり6本で回しています(T10基準)。

目安の計算はこうです。T10だとバッテリー1本で飛べるのは、連続した圃場なら1haくらいいく事もありますが、現実の現場は飛地だらけなので「1本=約7反」で見ておくのが安全です。つまり6本で約4町。1日の作業量から逆算すれば、自分に必要な本数が出ます。

1日の予定面積 必要本数の目安(T10)
〜2町 3〜4本
〜4町 6本(僕らの標準)
それ以上 充電を回しながら6本+発電機フル稼働

「充電しながら回せば少なくて済むのでは?」と思うかもしれませんが、真夏の炎天下では充電も熱でスローになります。本数は多めに、が正解です。

そしてもう一つ、立地の話。市街地や住宅地に近い圃場では、発電機がなかなか回せません。早朝の住宅地にエンジン音を響かせれば、散布より先に苦情が飛んできます。そういう現場では「現場で充電しながら回す」という前提そのものが崩れるので、多めに持って行けるなら、その方が良い。下見の段階で「ここは発電機を回せる場所か?」を見ておくと、必要本数が正確に読めます。

充電はどこでやるのか→軽トラの荷台です

僕らは軽トラの荷台に発電機を載せて、現場で充電を回しています。飛ばしながら使い終わったバッテリーを充電に回す、この回転で1日がもちます。充電器は2台。1台だと回転が追いつきません。

発電機|ここでケチると詰む

うちはホンダのEU28is(2.8kVAのインバーター発電機)を使っています。正直、ホンダは少し高い。なので今から揃えるなら、工進(KOSHIN)の同クラス(2.8kVA級)なら10万円しないものがあるので、それを2台という選択もアリだと思っています。

選ぶときのポイントは2つだけです。

  • 出力2.8kVA級を選ぶ——充電器2台を同時に回して、まだ余裕がある出力。小さい発電機だと充電器を2台挿した瞬間に息切れします
  • 必ず「インバーター式」を選ぶ——ここが「ケチると詰む」の正体です。バッテリー充電器は精密機器なので、電気の質が汚い安物発電機に繋ぐと、最悪の場合、数万円の充電器やバッテリーの方が傷みます。数万円ケチって数十万円を壊すのが、一番悲しい失敗です

参考までに、うちのEU28isのスペックはこんな感じです。数字で見ると「防除の1日」にちょうど合っているのが分かります。

項目 EU28is 現場での意味
定格出力 2.8kVA 充電器2台+余裕
連続運転 約7時間 朝から昼過ぎまでの散布をほぼカバー
燃料タンク 12.7L 朝に満タンなら給油なしで1日いける
重量 約61kg 荷台への上げ下ろしは2人作業。車輪付きモデルが楽
騒音 90dB(A) インバーター式でもこの音。住宅地では回せない理由がこれ

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⚡ うちの現場の実機|ホンダ EU28iS1(正弦波インバーター・車輪付)

2.8kVA/連続約7時間/約61kg。値段は張りますが(執筆時 約29万円)、4年間ノートラブルで回ってくれています。「壊れない・電気がきれい」に金を払う人向け。

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予算を抑えるなら、工進(KOSHIN)の2.8kVA級インバーター機を2台という構成も、僕は現実的だと思っています。

予備プロペラ・工具・修理キット

詳しくは「⑦忘れがちだけど効くもの」で書きますが、修理キットは現場にあるかどうかで1日が変わります。プロペラ・ネジ・六角レンチあたりは機体と同じ箱に常駐させておきましょう。

② 薬剤・希釈まわり

ジョウゴと計量カップ|僕が現場で「うわっ」となったやつ

地味な道具ですが、忘れるとその日の薬が作れません

希釈した薬剤を機体の液剤タンクに移すとき、タンクの口が意外と小さいんです。ジョウゴなしで注ぐと、こぼれる・かかる・もったいないの三重苦。そして薬剤が使いやすい500mlボトルで届くとは限りません。大きい容器から量るための計量カップとセットで、絶対に忘れないでください。

希釈計算はアプリに任せる

現場で「8倍希釈で8町分、水は何リットル?」を暗算するのは事故のもとです。僕は自分用に希釈計算のWebアプリを作って使っています。無料なのでどうぞ。混用(複数農薬)の計算にも対応しています。

希釈計算アプリ(無料・登録不要)

水を運ぶタンク

現場に水道があるとは限りません。事前の下見で確認し、なければ持って行く。これも「朝ホームセンターは開いてない」案件です。

③ 身につけるもの

空調服|今や必須です

結論、買いです。もう今や必須と言い切ります。風があるだけで全然違います。真夏の圃場は逃げ場のない暑さで、体力の削られ方が空調服の有無でまるで変わります。バッテリー式なので、ドローンのバッテリー管理のついでに空調服の充電も前夜のルーティンに入れてください。

選ぶなら、ファン・バッテリー込みのセット品にしてください。バラで揃えると規格違いで動かない事故が起きます。あと、農薬を扱う仕事なので長袖よりも洗いやすさ・乾きやすさを優先。僕は半袖ブルゾン+アンダーで腕を守る派です。

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現場系で一番よく見る定番。30Vバッテリーで風量に余裕があり、セット品なので買ってすぐ使えます(執筆時 約2.1万円)。サイズは普段より1つ上を選ぶと空気の層ができて涼しいです。

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帽子・サングラス・長靴・手袋・マスク

薬剤を扱う仕事なので、肌の露出は最小限に。長靴は畦道の泥・朝露対策も兼ねます。マスクと手袋は薬剤対策として必須です。

④ 熱中症対策|ここだけは削らない

毎年言われることですが、現場では本当に命に関わります。

  • クーラーボックス+氷——飲み物は「冷たいから飲む」もの。ぬるいと人は飲みません
  • スポーツドリンク——僕的にはこれも必須。水だけだと塩分が追いつきません
  • 塩タブレット・冷却タオル——ポケットに入るサイズの保険
  • 日陰の確保——タープがなければ、軽トラの停め方で日陰を作る意識だけでも違います

朝3時起きで動く日の熱中症は、昼にまとめて来ます。「午前中は平気だった」は安全の根拠になりません。

⑤ 現場運営・安全

  • 無線機——オペレーター・ナビゲーター・サポーターの連携用。声が届かない距離での散布は事故のもとです(3役の動き方は安全の記事で詳しく書いています)
  • カラーコーン——散布中エリアの明示。第三者の立ち入りを防ぎます
  • 脚立——機体の点検やタンク作業で地味に活躍

⑥ 洗浄・撤収

ホースは絶対に持って行く

散布が終わった機体は薬剤まみれです。その日のうちに洗わないと、薬剤が固着して機体の寿命を縮めます。現場や倉庫の水道に繋げるホースは必須。ブラシ・ウエス・汚れ物を入れる袋もセットで。

1日の流れの中で洗浄がどのタイミングに来るかは、密着記事(朝3時起き〜機体洗浄まで)を読んでもらうとイメージが掴めます。

⑦ 忘れがちだけど効くもの

ドローンの修理キット

僕が「意外と誰も言わないけど要る」と思っているのがこれです。

予備プロペラ、交換用ネジ、六角レンチ、結束バンド、テープ。現場でちょっとした損傷が直せるかどうかで、「作業続行」か「その日は終了」かが分かれます。飛地を何ヶ所も回る日に、倉庫まで往復する時間はありません。工具箱ひとつ分の保険です。

印刷して使えるチェックリスト

前の晩に、これを見ながら軽トラに積んでください。

【機体まわり】
□ 機体本体 □ プロポ □ バッテリー6本 □ 充電器2台 □ 発電機(燃料満タン) □ 修理キット(プロペラ・工具・結束バンド)

【薬剤まわり】
□ 薬剤 □ ジョウゴ □ 計量カップ □ 水タンク □ 混用の順番メモ(希釈アプリで事前計算)

【身につける】
□ 空調服(充電済み) □ 帽子 □ サングラス □ 長靴 □ 手袋 □ マスク

【熱中症対策】
□ クーラーボックス+氷 □ スポドリ □ 水 □ 塩タブレット □ 冷却タオル

【現場運営】
□ 無線機(充電済み) □ カラーコーン □ 脚立

【洗浄・撤収】
□ ホース □ ブラシ □ ウエス □ 汚れ物袋

まとめ|道具が揃えば、あとは動き方

  • バッテリーは1本=約7反(T10)で逆算。僕らは6本+充電器2台+発電機で回す
  • 発電機は2.8kVA級のインバーター式。ここでケチると充電器ごと壊れて高くつく
  • 空調服とスポドリは必須。熱中症対策は削らない
  • ジョウゴ・計量カップ・修理キット——地味な道具ほど、忘れた日に泣く

持ち物が揃ったら、次は当日の動き方です。オペレーター・ナビゲーター・サポーターの3役がそれぞれ何をするのか、事故を防ぐために何に気をつけるのか——現場で教わってきたことを全部まとめたのがこちらです。

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機体選びからやり直したい方は農薬散布ドローンの選び方もどうぞ。それでは、良い初日を!

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